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OEKO-TEX® MADE IN GREEN10周年 -グローバルな透明性・責任・トレーサビリティ-

 2015年のOEKO-TEX® MADE IN GREEN(エコテックス®メイドイングリーン)ラベルの開始以来、OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体は10年間にわたりグローバルなサプライチェーンを通じた「製品の安全性」、「製造プロセスの持続可能性」、「労働条件の向上性」を推進し続けています。
 スイス代表機関TESTEX(COO)Jean-Pierre Haug 氏は「消費者の期待も含め、生産履歴全体を見通した各国の規制要件に応えるべきブランドや小売業者に対して、OEKO-TEX® MADE IN GREENは製品の信頼性を消費者に伝えたい彼らに、価値あるソリューションを提供します」とコメントしています。
 OEKO-TEX® MADE IN GREENの10周年を迎えた今、改めてその成長過程や各業界へ与えたインパクトを振り返るとともに、OEKO-TEX®はこれからもサプライチェーンの透明性及び、社会的責任明確化への取組をサポートしていきます。

ラナ・プラザ崩壊事故 ― OEKO-TEX® MADE IN GREENの起源

 2013年4月バングラデシュで起きたラナ・プラザ崩壊事故※1 をきっかけに、巨大グローバルブランドを中心として繊維産業における社会的・環境的責任に対する意識が高まりました。
 そうした中、20年以上にわたりサプライチェーンの透明性と信頼性を推進してきたOEKO-TEX®国際共同体が透明性への新たな取組として開発したのが、OEKO-TEX® MADE IN GREENラベルです。
 複数のOEKO-TEX®認証情報を、消費者が追跡可能なラベルにして認証製品に貼付することで、安全性・持続可能性・社会的責任について、より簡易な方法で分かるようになりました。

ラナ・プラザ崩壊事故※1:ファッションブランド縫製工場が多数入居する商業ビルが崩壊し、4000人近い労働者等が死傷した事故

OEKO-TEX® MADE IN GREENの要件① 製品認証 ― 製品の安全性を基盤に

 OEKO-TEX® MADE IN GREENラベルの付いた製品は、OEKO-TEX®の厳格な認証基準に基づいて、サプライチェーン全体にわたり【有害物質に対する安全性】【環境に配慮した製造工程】【公正な労働条件下での生産】が確保されています。
 なお、ラベル貼付の認定を受けるためには、OEKO-TEX® STANDARD 100(エコテックス®スタンダード100)、OEKO-TEX® ORGANIC COTTON(エコテックス®オーガニックコットン)、OEKO-TEX® LEATHER STANDARD(エコテックス®レザースタンダード)のうちいずれかの認証を取得していることが必須条件となります。
 また、OEKO-TEX®ECO PASSPORT(エコテックス®エコパスポート)認証を受けた安全な染料や化学薬剤を使用して生産することで、OEKO-TEX® STANDARD 100等の認証取得の際に一部の試験を省略でき、コストを削減しながら製品の安全性を高めることができます。

OEKO-TEX® MADE IN GREENの要件② 工場認証 ― 社会的責任、環境負荷低減の責任を中核に

 生産工程における社会的責任や環境負荷低減の遂行が、OEKO-TEX® MADE IN GREENの大きな柱になります。
 そのため、製造工場では、OEKO-TEX® STeP(エコテックス®ステップ)認証の取得が必須となります。OEKO-TEX® STeP認証の基準で設けられた6つのモジュールのうち、「社会的責任」のモジュールは、国連の国際労働機関(ILO)の中核的労働基準に則っていて、「労働者の結社の自由・団体交渉権の承認」、「安全で健康的な労働環境」、「児童労働の禁」、「強制労働と差別の撤廃」といった基本的権利が含まれています。
 OEKO-TEX®認証機関は、約70項目ある社会的基準の監査を定期的に実施するとともに、従業員との面談も行い、コンプライアンスへの取組を検証します。2024年の認証実績として、全世界のサプライチェーンで働く約200万人もの繊維産業労働者の労働条件改善に貢献しました。
 また、化学薬剤の安全性もOEKO-TEX® MADE IN GREENの最重要課題のひとつです。OEKO-TEX®は長年にわたり、この分野に関する厳格な基準を設定してきました。「従業員の安全と衛生」のモジュールにおいては、包括的な工場監査と従業員へのアンケートを通じて、対象施設における化学薬剤の管理・安全性の研修、保管体制といった項目を細分化し、評価しています。さらに、化学薬剤を含む廃水による水路の汚染を防止するため、年1回の検査報告書の提出を義務付けています。

世界中で製造業、小売業での関心高まる

 2015年以降、OEKO-TEX® MADE IN GREENラベルは88カ国9,200以上の企業に43,000件以上が付与され、特に2024 年度は前年度比52%増加し、39カ国で16,927件のラベルが発行されました。
 ドイツやアジアの主要生産拠点である中国・インド・バングラデシュ・パキスタンなどで導入が進んだ影響が大きく、アメリカやイギリスでの関心も高まっています。
 製品別の傾向としては、家庭用繊維製品(寝具やタオル)や衣料品(Tシャツ、トレーナー、作業着、ズボン)等の一般的な繊維・皮革製品が多く、ヨガマットや子供用プレイマットなどの特殊品へのラベル付与も増えています。

消費者のための透明性=トレーサビリティ

 OEKO-TEX® MADE IN GREENが提供するトレーサビリティは、消費者に高く評価されています。製品に貼付されるラベルには、個別の製品IDと二次元コードが表示されており、スマホを利用し生産国・工場・生産工程等に関する詳細な情報にアクセスできます。2024年の統計データでは、30万枚以上のラベルが消費者によってスキャンされました。
 スペイン認証機関AITEX の責任者であるConsuelo Carbonell 氏は、「製品ラベルを利用したトレーサビリティは不正を防止する原点であり、OEKO-TEX® MADE IN GREENで製品の信頼性を担保しています」とコメントしています。

第三者機関からの高い評価

 OEKO-TEX® MADE IN GREENは、各国の様々な独立機関から高い評価を得ています。ITC Standards Map※1やSiegelklarheit platform※2で採用されているほか、米アマゾンの「Climate Pledge Friendly(気候誓約フレンドリー)」プログラムにも認定されています。
 EPA(米国環境保護庁)は、「アパレルとテキスタイルにおける厳しい基準を満たしている」と評価しており、フランスではラベルが付与された企業はeco-modulations※3 “リファッションボーナス”を受け取ることができます。
 エコテックス®の創設メンバーでもあるHohenstein グローバルマーケティング責任者・Martin Cieslik 氏は「国際環境NGO グリーンピースが2018年にOEKO-TEX® MADE IN GREENをラベルガイドに掲載し、その中でベスト3に選ばれたことは大変光栄です。その数年後には、同団体の調達製品にラベル製品が選ばれました。厳格な独立機関から評価されたことで、OEKO-TEX® MADE IN GREENの確実な進化を実感しました」とコメントしています。

ITC Standards Map※1:国際貿易センターが開発した、世界のサステナビリティ基準を比較/理解する無料オンラインツール
Siegelklarheit platform※2:ドイツ政府機関が提供する、環境ラベルを比較検討するための情報提供ツール
eco-modulations※3:優れたエコデザインの製品を報奨し、循環に悪影響を与える製品は罰するシステム

生産者と消費者双方に活用されるエコテックス®

 OEKO-TEX®は30年以上にわたり、繊維・皮革産業の生産工程を透明化かつ持続可能な方法で最適化する、標準化されたソリューションを提供してきました。科学的原則をベースとして、高品質で安全かつ持続可能な製品を市場に送り出すことに貢献してきました。
 現在100カ国以上のメーカー・ブランド・商社35,000社がエコテックス®を活用し、同時に世界中の何百万もの消費者がエコテックス®ラベル商品を購入し、責任ある購買の意思決定を行う指針となっています。

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